スマートフォンと黒電話 箱書き(2014年6月17日バージョン)
この話を一言で言うと…
お金に困って一人暮らしのお年寄りの家に入ってしまった失業青年マコトが、お年寄りと実際に話して触れ合うことで、お年寄りの気持ちに寄り添い変化していく話。
起:マコトがハナエの家に空き巣に入ろうとするが、家から抜けられなくなる。
承:ハナエとスエの話に巻き込まれて、お年寄りたちの思いを知り、マコトが少し変わり始める。
転:スエがオレオレ詐欺に引っかかったのを、マコトが助けてお礼を言われる。マコトが自分空き巣であることを打ち明ける。
結:マコトのやり直しをハナエとスエが応援する。ハナエとマコトはやり直しのための電話を黒電話とスマートフォンでかける。
|
|
|
人の出入り |
起 |
起 |
マコトにスマートフォンがかかってくる。仕事にを首になり、アパートを追い出されそうになっているマコト、友人は割のいいバイト(おれおれ詐欺の受け子)をやっているようだ。 |
マコト |
承 |
ワカナがハナエの家を訪ねてきて、都会の自分の家のそばの老人ホームに入れようとする。黒電話の話。新しいヘルパーが来るという話。ハナエは足が悪いし、空き巣にもあったことがある。思い出と友人がいること、娘へのわだかまりから断る。 |
ワカナ、ハナエ |
|
転 |
マコトがハナエの家に空き巣に入ろうとする。そこをスエに見つかり、ヘルパーと勘違いされ、家に入る。 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
結 |
スエがトイレに行く。ハナエはマコトをスエの孫と勘違いし、マコトはそれを肯定する。 |
マコト、ハナエ |
|
承 |
起 |
スエがトイレから帰ってくる。黒電話の話。スエはガラ携を勧める。マコトの正体がばれそうになるが、ヘルパーの下見ということで落ち着く。ハナエはすっきりしない。 |
マコト、ハナエ、スエ |
承 |
ゲートボールの劇中劇。マコトも少し乗ってしまい、よけい帰れなくなる。 |
マコト、ハナエ、スエ |
|
転 |
紡績工場の寮の劇中劇。つらいことを励ましあった乗り越えてきた親友の二人が、同じ人を好きになってしまって、ハナエが譲ったという話。結局これも男は家柄のよい女のところへ行ってしまう。結果的にはよい結婚ができてよかった。スエに携帯電話がかかって出ていく。 |
マコト、ハナエ、スエ |
|
結 |
マコトがハナエのつらかった昔のことに触れ、話を聞いてみる。 |
マコト、ハナエ |
|
転 |
起 |
聞いてくれたことからハナエが、娘との関係が冷えていることを話す。孫に会いたいということも話す。 |
マコト、ハナエ |
承 |
スエが帰ってくる。不自然な感じ。問いただすと、都会に出ている息子から電話がかかって来て、という話。ハナエはスエに皮肉を言う。マコトは不振に思う。 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
転 |
スエにオレオレ詐欺から電話がかかってくる。ハナエはここで話せという。スエが出ていこうとする。マコトが不審に思って止めると札束が落ちて、そこへ詐欺から携帯電話がかかってくる。 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
|
結 |
マコトが携帯電話に出て、詐欺を撃退する。スエはまだ詐欺と気づかず、パニックになる。ハナエが説得して、その姿を見たマコトが自分が空き巣をしようとしていたことを告げる。 |
マコト、スエ、ハナエ |
結 |
起 |
マコトが実家を頼れない自分の状況を告白する。(ワカナと同じ状況)ハナエが奥から財布を持ってきて、お金を渡そうとする。 |
マコト、スエ、ハナエ |
承 |
マコトは迷った末に受け取らない。マコトは実家に電話することを決意。 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
転 |
スエがマコトに、スマートフォンで電話をするように言う。ハナエにも、ワカナに電話するように伝える。「電話は本当に話したい人にかけるためにある」 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
結 |
二人がスマートフォンと黒電話でお互いの家族に電話をする。 |
マコト、スエ、ハナエ |
|
エピローグ |
|
黒電話に電話がかかってくる。マコトが現れる。電話の相手はマコトで、地元で就職が決まったらしい。 |
ハナエ、マコト |